ダミアの代表曲&名曲が集まった全18曲入りのベスト・アルバムです。「暗い日曜日」の幽玄なるコーラスの始まりに私は”美”を感じる。また、この曲が「自殺の聖歌」と呼ばれ、怖い曲であるというイメージだろうけれど、私には哀しく美しい!私の生まれる以前の古い歌曲。1936年のダミアの歌う「暗い日曜日」。原曲はハンガリーのヤーヴォル・ラースロー(作詞)とシェレッシュ・レジェー(作曲)によるもので1933年の曲とされている。しかし、このヒット曲の後に作曲家のシェレッシュ・レジェーも自らの命を絶ったという。自殺者が相次ぐとのことで放送禁止にもなった曲。戦争という時代背景...異国情緒と恋人たちのロマンを思う。戦地で命尽き、故郷に戻り来ぬ恋人や夫たち。また、待つ女たち...。暗くともあまりにも詩的な楽曲たち。そして、現実派シャンソンの代表的なお方であるダミアという比類なきヴォイスを持ってこそ、この詩情が浮き上がってくるように思います★
1986年作品 日本盤 東芝EMI/ODEON 定価3200円 【CD】 廃盤
帯・歌詞・対訳付
盤質:A+ ジャケット:A+
【収録曲】
1.暗い日曜日
2.人の気も知らないで
3.街
4.イゼールの夜哨
5.真夜中の居酒屋
6.異国人
7.云わないけれど
8.かもめ
9.瞳に太陽
10.よこしまな祈り
11.ジョニー・パルメール
12.海にひびく鐘
13.縮れっ毛の男
14.青空
15.愛のきずな
16.私には分かる
17.二つの恋の街
18.祭の夜