メレット・ベッカーの1998年セカンド・アルバム『NACHTMAHR』で邦題は『夢魔』。私の好きな往還する女と少女の世界がこのお方の表現世界にもあります。ドイツの女優さまでもあり、様々な顔を見せてくださいます。しかし、このアルバムは不気味で耽美なメルヘン世界♪
メレット・ベッカーはドイツの女優であり歌手でもあります。この『夢魔』は「アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン」や「ニック・ケイヴ」人脈にとても興味を持ち続けている中で知った作品です。メレット・ベッカーは同じドイツの二ナ・ハーゲンとの親交もあるお方。メレット・ベッカーのこのアルバムが彼女の世界だと思うと物足らない。映画を観ても、他の作品でも、この『夢魔』の中でさえ、様々なお顔を見せてくださる。これぞ!表現者的なるもの。私の好きなヴォーカリストには”表現者”という言葉の似合う方々が結構多い。ノイバウテンのメンバーでもあるアレクサンダー・ハッケ(アレックス)はメレット・ベッカーの当時のご主人で、このアルバムのプロデュースを始め、摩訶不思議なメルヘン世界、ノイズ・コラージュやギター、ヴォーカル参加と欠かせない存在となっています。
また、ドイツの名優でメレット・ベッカーの父親でもあるオットー・ザンダーのナレーションがアルバムの中で聴けるのも個人的に嬉しい発見でもありました。ノイバウテンとルイス・キャロルの融合する世界・・・正に”夢魔”★私の好きな歌姫たち。少しブリジット・フォンテーヌ、少しダグマー・クラウゼ、そしてロッテ・レーニャ、ワイマール時代のドイツ...マレーネ・ディートリッヒのお姿も連鎖するようです☆
1998年作品 1999年発売 日本盤 ユニバーサル・ミュージック PHCF 3520 【CD】 廃盤
解説・歌詞・対訳付 帯無
盤質:A ジャケット:A
【収録曲】
1. トランス万歳
2. ロリータ
3. 泥酔
4. 精神錯乱
5. 小鳥
6. おばあちゃん
7. ちいさなメレットちゃんのバラッド
8. 行進曲 667番
9. 裸の人
10. アイルランドのために
11. お腹の中
12. 顔を取り替える夢
↓★メレット・ベッカーの「ちいさなメレットちゃんのバラッド Ballade vom kleinen Meretlein」です♪