デヴィッド・ボウイの大ファンであるトッド・ヘインズ監督による『ベルベット・ゴールドマイン』(ボウイの曲名です!)のサントラです。残念ながらボウイやイギーご本人の曲は入っておりません。ルー・リードやロキシー・ミュージック、T.レックス、ブライアン・イーノ、コックニー・レベルなどの楽曲に混じり、ヴィーナス・イン・ファーズとワイルド・ラッツというバンドがこの映画のために結成されています。そのメンバーが凄いのです!!
長くなりますが、先ず、イギー・ポップをイメージしたワイルド・ラッツはストゥージズの曲をカバーしています。歌っているのはユアン・マクレガーです!!そして、そのバックメンバーにはロン・アシュトン(ストゥージズ)、マーク・アーム(マッドハニー)、サーストン・ムーア、スティーヴ・シェリー(ソニック・ユース)、ドン・フレミングなどです。そして、ヴィーナス・イン・ファーズがまた凄いのですが、曲によってはボウイをイメージした主役のジョナサン・リス=マイヤーズが歌っています。しかししかし!3曲(全てロキシー、ブライアン・フェリーの曲)はトム・ヨーク(レディオヘッド)が歌っているのです!!それが全て素晴らしいと個人的に感激したものです。そして、そのバックメンバーはアンディ・マッケイ(ロキシー・ミュージック)やバーナード・バトラー(初代スウェードのギタリスト)達から成るものです。ボウイの大ファンで有名なプラシーボはT.レックスのカバーです。
映画はそれなりに楽しめますが私個人としましては、サントラのトム・ヨークとユアン・マクレガーが歌う曲が好きです。当時のグラム・ロックの雰囲気を再現するのは不可能だと感じます。ボウイをイメージしての映画ですがこれでボウイの世界だとは安易に想わないでください〜!ボウイが楽曲提供しなかったのは理由は色々あるでしょうが良かったと想います。ボウイらしいですね☆
1998年 日本盤 日本コロンビア 【CD】 定価2540円 廃盤
帯・解説・歌詞付
盤質:A+ ジャケット:A+
【収録曲】
1. ニードル・イン・ザ・キャメルズ・アイ (ブライアン・イーノ)
2. ホット・ワン (シャダー・トゥ・シンク)
3. 20thセンチュリー・ボーイ (プラシーボ)
4. 2HB(ハンフリー・ボガードに捧ぐ) (ヴィーナス・イン・ファーズ)
5. T.V.アイ (ワイルド・ラッツ)
6. バラード・オブ・マクスウェル・デーモン (シャダー・トゥ・シンク)
7. ホール・シバング (グラント・リー・バッファロー)
8. レディトロン (ヴィーナス・イン・ファーズ)
9. ウィ・アー・ザ・ボーイズ (パルプ)
10. ヴァージニア・プレイン (ロキシー・ミュージック)
11. 人格の危機 (ティーンエイジ・ファンクラブ・アンド・ドナ・マシューズ)
12. サテライト・オブ・ラヴ (ルー・リード)
13. ダイアモンドの牧場 (T.レックス)
14. ビターズ・エンド (ポール・キンブル・アンド・アンディ・マッケイ)
15. ベイビーズ・オン・ファイアー (ヴィーナス・イン・ファーズ)
16. ビター・スウィート (ヴィーナス・イン・ファーズ)
17. ヴェルヴェット・スペースタイム (カーター・バーウェル)
18. 転落 (ヴィーナス・イン・ファーズ)
19. メイク・ミー・スマイル (スティーヴ・ハーリー)