そして、心はバラ色のまま、そおっとB面に裏返し針を置く。A面の感動は断たれることなく1曲目は「Marine Girls(マリン・ガールズ)」で始まる。トレイシー・ソーンが学生時代に結成したガールズ・ユニットです。そして、2曲目は「Felt(フェルト)」と来ます。もうこの時点で歓喜する心は宙を舞う。何故って、ローレンスだもの!あのローレンスの寂しげなお顔のジャケットを「美しい!」と想い音も知らないのに購入した愛おしきセピアの刻が蘇ります。そして、3曲目は「Eyeless In Gaza(アイレス・イン・ギャザ)」と続く。モノクローム・セットやフェルト同様に単独でのアルバムを集めていたのでフェイヴァリット・ナンバーは多い。4曲目は「The Passage(パッセージ)」。このアルバムで知ったバンドで後にアルバムを聴くことができた。次の5曲目は「Everything But The Girl(エヴリシング・バット・ザ・ガール)」。トレイシー・ソーンとベン・ワットのこのオムニバス中、後々最も大きく飛躍されていったユニット。そして、6曲目は「Attila The Stockbroker(アッティラ・ザ・ストックブロッカー)」というこれまた知らないバンド登場。フォークがパンクでもあることは古今東西多々ある。そんなポエトリー。7曲目は「The Misunderstood(ミスアンダーストッド)」です。「チェリー・レッド」はこのように英国の60年代音源の再評価も行って来た。この「ミスアンダーストッド」というと、私の英国二大メイル・ヴォーカリスト(お一人は勿論ボウイ!)であるピーター・ハミル先生率いるヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイターのガイ・エヴァンスとニック・ポーターも在籍していたロック・バンド。この曲でのメンバーではないようだけれど素晴らしいです。そして、8曲目は「The Nightingales(ナイチンゲールズ)」で、ロバート・ロイドがヴォーカルで、この曲以外にも名曲は多い。また、ジョー・クロウとも交流が深い。そして、ナイチンゲールズも「ラフ・トレード」に在籍していました。そして、ラスト曲は「Quentin Crisp(クェンティン・クリスプ)」の朗読で終る。作家かつ俳優でもあったお方で美老人でもありました。
1982年作品 UK盤 CHERRY RED Z RED 41 【LP】
チェリーレッド・オリジナル盤
(インナースリーヴ無し)
盤質:A ジャケット:B
*ジャケット右上にシミがあります。
【収録曲】
SIDE 1
1. Five Or Six / Portrait
2. The Monochrome Set / Eine Symphonie Des Grauens
3. Thomas Leer / All About You
4. Tracey Thorn / Plain Sailing
5. Ben Watt / Some Things Don't Matter
6. Kevin Coyne / Love In Your Heart
7. Piero Milesi / Modi 2
8. Joe Crow / Compulsion
SIDE 2
1. Marine Girls / Lazy Ways
2. Felt / My Face Is On Fire
3. Eyeless In Gaza / No Noise
4. The Passage / Xoyo
5. Everything But The Girl / On My Mind
6. Attila The Stockbroker / A Bang And A Wimpey
7. The Misunderstood / I Unseen
8. The Nightingales / Don't Blink
9. Quentin Crisp / Stop the Music for a Minute