ピーター・マーフィーの1988年2ndアルバム『LOVE HYSTERIA』です。“元バウハウスの”という形容は悲しいかな、嬉しいかな、運命的なものでずっと追従してしまう様です。本作では前作以上に洗練されたサウンドで、このポップさは大歓迎なのでした。随所に見え隠れする中東的なメロディーや音の使い方も、ピーター・マーフィーのソロ世界には不可欠なものの一つだと思います。美しい楽曲「Time Has Got Nothing To Do With It」でのヴォーカルも朗々と華麗です。天才的カバー・センスのピーター・マーフィーは、本作でもラストにイギ―・ポップの「Fun Time」(デヴィッド・ボウイとの共作曲)のカバーでカッコよく結ぶのでした!名盤だと贔屓目いっぱいで☆