ブラジル生まれのビーア(ビーア・クリーガー)はフランスを中心に活動されている歌手です。このアルバムも前作同様に、ピエール・バルーの「SARAVAH」より発売の2000年の2ndアルバムです。『泉』と題された今作は、全体的にデビュー作よりもよりさらりとした心地良さ、そんな雰囲気が漂っています。
ビーア自身によるオリジナル曲の他、ジャック・イジュランにビートルズ、ドロレス・デュラン/ピエール・バルーの楽曲などによる全12曲を収録しています。
冬から春への、季節の移行をひょいと後押ししてくれているような歌声だ。慌ただしく、人混みにもまれながら街を歩いているとき、ここ数ヵ月には感じられなかった風が、ふっと頬をなでていくような、爽やかな緊張が愉しい。ピエール・バルーが紹介してくれたブラジル出身の女性シンガー。南米とヨーロッパ各地を転々としてきたせいか、歌に風の匂いがする人だ。ボサ・ノヴァにレゲエ、カンツォーネにビートルズ・ナンバーまで、それも、アイディアを凝らしてみましたと、これ見よがしなところがまるでない。よそゆきで着飾るのではなく、身体にすっかり馴染んだ普段着ばかり。歌い方にも、対象とゆっくり取り組んだかのように、気負いがない。聴き手を圧倒するよりは、気が付いたら聴き入っていたという感じがいい。しかも、新しい才気が集められ、細やかな準備がちゃんと施されているあたりも、この先、時の風化に耐えうるに違いないことを確信させる。(CDジャーナル・レビューより)
2000年 日本盤 SARAVAH オーマガトキ 【CD】 廃盤
解説・歌詞・対訳付 帯無
盤質:A+ ジャケット:A
【収録曲】
1. アラウルン
2. ベイビー・ネネン
3. ブラックベリー
4. 小さな川
5. ミーニャ・アンドリーニャ (私の燕)
6. オルガ・マリア
7. 愛の夜
8. ある朝のバラード~ゴールデン・スランバー
9. ソーニョ・メウ (私の夢)
10. アフリカ悲歌
11. アウンケ・エス・デ・ノチェ (夜のものであったとしても)
12. 地球の風に吹かれて
↓★フランソワーズ・アルディ風のアンニュイな愛の歌、
「愛の夜(La Nuit De Mon Amour)」です♪