『望郷』『舞踏会の手帖』などの名作を放ち、戦前の日本において最も高い評価を受けたフランスの巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエの作品で、彼と何度もコンビを組んだ名優ジャン・ギャバンを主役に捉えて撮りあげた佳作である。
失業したペンキ屋ジャンが4人の仲間と買った宝クジが辺り、10万フランが転がり込む。狂喜した彼らは早速“我等の家”という名のレストランを作った。様々な事情から仲間が減ってゆくが、残った二人(ジャンとシャルル)はみんなで作った店を守ってゆこうと決心する。
共演にフランスの名脇役のシャルル・ヴァネル、妖艶な女ジナにはヴィヴィアーヌ・ロマンス(ヴィヴィアンヌ・ロマンス)、原作&脚本はジュリアン・デュヴィヴィエとシャルル・スパークが共同で担当しています。また、開店の日にタンタンの弟が、お祝いに兄の持っていた鐘の鳴る時計を持って訪れる。ジャンの夢の時計であった。この弟ルネ役には『にんじん』のロベール・リナンが扮しています。また、ジャン・ギャバンの歌声も聴け、全編に漂う古き良きフランスの香りが音楽と共に漂う名画だと思います。
結末はハッピーエンド版です(公開時は悲劇の結末で終えたヴァージョンだったそうです)。
1936年 フランス映画 ビクター 定価18800円 オリジナル全長版
99分 MONO 字幕スーパー 音声:フランス語
我等の仲間 / PEPE LE MOKO
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
原作・脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ / シャルル・スパーク
撮影:ジュール・クリュージェ
音楽:モーリス・ジョーベール / モーリス・イヴェン
出演:ジャン・ギャバン / シャルル・ヴァネル / ヴィヴィアーヌ・ロマンス
レイモン・エイムス / シャルル・ドラ / ラファエル・メディナ
ミシュリーヌ・シェイエル / レイモン・コルディ/ ロベール・リナン
ジャケット:A+ 本体:A