いかにして人は良く「老い」ることができるか。人生の後半期のみがもつ素晴らしさ、楽しさを文豪ヘッセが絶妙に綴る。
ヘッセの「老い」と「死」をめぐる珠玉のエッセイと詩。未発表作品を含む新編集の本。ほとんどが本邦初訳。
成熟するにつれて人はますます若くなる。すべての人に当てはまるとはいえないけれど。私の場合はとにかくその通りなのだ。私は自分の少年時代の生活感情を心の底にずっと持ちつづけてきたし、私が成人になり、老人になることをいつも一種の喜劇と感じていたからである。(帯より)
【目次】
春の散歩
耳を澄ます
夏の終わり
老いる
晩夏
湯治客
忠告
断章
五十歳の男
老いること
他
草思社 1995年初版発行 1995年第9刷 定価1500円 全222頁
カバー付
※カバー天少スレ 中の状態は綺麗です。