詩人宮沢賢治と彫刻家河井久信の魂が共鳴する。欧米文化に影響を受けた日本人が見失っている「木の文化」。一言一句と一刀一刀が交差し、やわらかくも温かい世界へと誘う作品集。
素晴らしいです!彫刻芸術に詳しくないのですが美術館によく出向いていたものです。あの時思いました。「木と対話しながらの気の長い耐久力と愛情が無いと出来ないお仕事だろうなあ...」という様な。この横型の一見絵本風のデザインの中に河井久信の彫刻作品たちが、宮沢賢治の詩たちと一緒に並んでいます。ご自身による「あとがき」にもたいそう胸を打たれました。
(あとがき より一部ですが)
宮澤先生の詩の如く、雨の日も、風の日も槌とノミを握って、只ひたすらに彫って参りました。
今の世の中、暗いニュースが続き、”生きる”大切さが失われつつありますが、その四.五百頭に及ぶ牛たちが涎を流して良い世界を作るために、微力でも前進してくれることを希い願って、後記と致します。 (河井久信)
美研インターナショナル 2003年 初版 定価1500円 全31頁 絶版
カバー付 サイズ:24.4 x 17.2 x 0.4 cm
※カバー地スレありますが、全体的に状態は良いです。
ゆうメール(旧:冊子小包)での発送も可能です。