作家にも、画家にも、作曲家にも女性の天才はいない。それは、力のある女性たちがその能力のすべてを家族のために浪費してしまっているからなのです…。天才の犠牲となった女性たちの物語。
【目次】
光と陰 才女の運命 日本語版への前書き
男の傍らの女たち 自己主張と自己犠牲の間で
「生死をかけた闘い」
ソフィア・アンドレイェヴィナ・トルストヤの日記
「わたしたち女性にはこうしたあらゆる闘いのなかでも、いっそう困難な闘いが割り当てられるのです、というのもそれより細かい部分に関する闘いなのですから・・・」
イェニー・ヴェストファーレン=マルクス
「わたしが自分の人生の重点を自分自身ではなく、他の人のなかに求めなければならないということ・・・」
クララ・ヴィータ=シューマンの人生と作品
「これは女性の搾取であり、女性芸術家を破滅させる行為です・・・」
カミーユ・クローデル
「わたしは、女でも男のようにキャリアを積むことができると思う・・・」
ミレヴァ・マリチ=アインシュタインの生涯
「彼女はまるで男のように大理石をつかむ」
クララ・ヴェストホフ=リルケの生涯と作品
「わたしが一番力にあふれていた時代をわたしはロヴィスのために捧げました・・・」
シャルロッテ・ベーレント=コリントの生涯と作品
「彼女は夫の仕事を支える代わりに、むしろ自分の論文を書いていたのです・・・」
ヘートヴィヒ・グッゲンハイマー=ヒンツェの生涯と作品
「女性が自立していない、価値の低い位置におかれているなどと、いったい誰が言うのでしょう・・・」
カール・バルトの傍らにいたシャルロッテ・フォン・キルシュバウムの生涯
「わたしの考えは、ネズミを追う猫のよう・・・。」
ゼルダ・セイヤー=フィッツジェラルドの生涯と著作
参考文献
訳者あとがき
あむすく 1995年 初版 定価2000円 全254頁
単行本 帯・カバー付
全体的にとても綺麗な状態です。