デレク・マーロウの小説『殺しのダンディズム』を自ら脚本化し、アンソニー・マンが製作・監督した作品『殺しのダンディー』で、アンソニー・マンの遺作でもあります。
”ダンディー”の一語につきるエバリン(ローレンス・ハーヴェイ)は英国情報局に勤めているが、実はソ連とのダブル・スパイ。ある日彼は偶然にキャロライン(ミア・ファロー)という女性カメラマンと知り合い恋仲になる。英国情報局きっての頭のキレる男ギャティス(トム・コートネイ)は仲間にソ連側のスパイがいることを指摘し、その証拠のフィルムを写した。エバリンはその男を殺す役をエバリンが命令された。麻薬に犯されたその男のあわれな姿を見て、殺しかねたエバリンは、ベルリンに向かい、東西の壁を越えようとしたが、失敗した。そこで思いがけず、キャロラインに会った。しかし、彼女に尾行者がいた。その尾行者はソ連の殺し屋だった。激しい争いの末、その男を始末したもののエバリンは、しだいに追いつめられているのを感じた。その予感は的中。彼はソ連側、イギリス側、両方からの攻撃をうけ、哀れな人生を閉じた。
国際情報戦争の非情な内幕をスタイリッシュに暴いたスパイものの秀作だと思います☆
ローレンス・ハーヴェイはクールでカッコよく!ミア・ファローは兎にも角にもガーリーでキュートです。このお二人の共演作というだけでも魅力的です♪
1968年 イギリス映画 コロンビア 税抜定価15800円
102分 字幕スーパー Hi-Fi VHS 現在廃巻です。
殺しのダンディー/A DANDY IN ASPIC
監督・製作:アンソニー・マン
原作・脚本:デレク・マーロウ(デレック・マーロウ)
撮影:クリストファー・チャリス 音楽:クインシー・ジョーンズ
衣裳:ピエール・カルダン
出演:ローレンス・ハーヴェイ / トム・コートネイ / ミア・ファロー / ライオネル・スタンダー / ハリー・アンドリュース / ピーター・クック / ペール・オスカルソン
ジャケット:B+ 本体:A
※背ヤケがあります。