画家フェルメールに淡い思いを寄せ、名画のモデルになった少女フリート(グリート)の運命は? 17世紀オランダ・デルフトを舞台に、神秘に包まれた巨匠の光と影に迫る。 映画化原作!
この世に残したのはわずか35作品だが、オランダ人画家ヨハネス・フェルメールは17世紀芸術を代表する、いまだに謎の多い人物の一人だ。わずかに残る法的書類からでは、その人生を十分にうかがい知ることはできない。しかし、光と質感を巧みに操り日常生活を描いた数々の名作で、フェルメールはオランダ芸術の黄金時代を象徴する画家となった。特に、無名の少女を描いた肖像画「真珠の首飾りの少女(青いターバンの少女)」は、何世紀にもわたり、見る者を魅了し続けてきた。そしてこの人を引きつけてやまない名画が、トレイシー・シュヴァリエの2作目となる同名小説のモチーフとなっている。
※トレイシー・シュヴァリエはアメリカ生まれのお方ですが、1984年に英国に移住し作家として活動している地は英国故に、イギリス文学としています。
白水社 2004年 第7刷 定価950円+税 全278頁
カバー付。
※カバー僅少スレ・巻頭から数頁角僅少折あります。その他は綺麗です。