デヴィッド・アレンがリーダーだった時期のゴングとしてのラスト・アルバム(1974年作品)。所謂「ラジオ・ノーム・インヴィジブル三部作」の完結編であり集大成的な名盤でもあります。デヴィッド・アレン以上に巧いギタリストであるスティーヴ・ヒレッジの存在感、スペーシーな音空間に欠かせないシンセサイザーを操るティム・ブレイク、後に「ピエール・ムーランズ・ゴング」としてリダーシップを取ることになるパーカッションのピエール・ムーラン、その弟のベノワ・ムーラン、女性パーカッショニストのミレイユ・ボウエル、ベースのマイク・ハウレット、フルートのディディエ・マレエブ、ヴォーカルのジリ・スミス、デヴィッド・アレン、ミケット・ジロディ(長くスティーヴ・ヒレッジのソロ作品でも重要な)という優れたアーティスト達の集団である「ゴング」を体現していると云えるように思えます。デヴィッド・アレンとジリ・スミスはこの作品の後バンドを脱退。スティーヴ・ヒレッジとティム・ブレイクも脱退となります。けれど、その後の「ゴング」もさらなる複雑極まる人脈の絡みを見せながらジャズ・ロック色を強めて継続してゆきます。
1974年作品 1996年発売 UK盤 CHARLY 120 【CD】 廃盤
*未開封新品です。
【収録曲】
1. Thoughts For Naught
2. A PH.P.s Advice
3. Magick Mother Invocation
4. Master Builder
5. A Sprinkling of Clouds
6. Perfect Mystery
7. The Isle of Everywhere
8. You Never Blow YR Trip Forever