映画『アラビアのロレンス』であまりにも有名な英国人考古学者T.E.ロレンス。本作『ロレンス 1918』は第一次大戦終結後のパリ時代のロレンスを描く、その後の「アラビアのロレンス」。本作は日本劇場未公開作品ですが、若き日のレイフ・ファインズがロレンス役を演じた英国TV映画の秀作だと思います。
ロレンスがベドウィン族を率い、トルコ軍とたたかった1916年から1918年までの約2年間の出来事を描き、その後1918年第一次大戦が終結すると、その戦後処理のためパリで講和条約が開かれた。アラブの指導者フセインの息子ファイサルと強い絆で結ばれたロレンスは、アラブ独立のためファイサルを支援しようと講和会議に出席する。しかし、フランスが石油を狙ってアラブ分割支配を主張してきた。この作品は講和会議を舞台に、英・米・仏の政治的駆け引きに巻き込まれたロレンスを描く、その後の「アラビアのロレンス」である。
製作は『小さな恋のメロディ』や『炎のランナー』などの名プロデューサー、デヴィッド・パットナム。ロレンス役には英国ロイヤル・シェイクスピア劇団出身の名優レイフ・ファインズが見事に演じ、1992年のエミー賞最優秀作品賞、1993年ニューヨーク・フェスティヴァル金賞及びグランド・アワードを受賞しています。
1991年 イギリス映画 ポニーキャニオン 定価15244円
105分 字幕スーパー MONO Hi-Fi VHS 現在廃巻です。
ロレンス 1918 / A DANGEROUS MAN : LAWRENCE AFTER ARABIA
監督:クリストファー・メノール
製作:デヴィッド・パットナム
脚本:ティム・ローズ・プライス
撮影:ウィトールド・ストック
音楽:マイケル・サンボイシン
出演:レイフ・ファインズ / シディング・エル・ファディル / デニス・キーレイ
ニコラス・ジョーンズ / ポール・フリーマン / ポリー・ウォーカー
ジャケット:A 本体:A-