クロード・ミレール監督によって映画化された『伴奏者』の原作です。作者であるニーナ ベルベーロワは亡命ロシア人。本作は少女ソフィの美しいソプラノ歌手の伴奏者としての孤独な内面を描いた小説です。本書の初出は1935年で、パリの亡命ロシア人たちの雑誌『祖国雑記』にて発表され、その後埋もれていた。50年を経てフランス語に翻訳され発行。ロシアではペレストロイカ以後も出版されていないという運命的な書物でもあります。
解説 「ニーナ・ベルベーロワ、亡命ロシア文化最後の花」沼野充義
河出書房新社 1993年 初版 定価1600円 全167頁 絶版
カバー付
※中のページの状態は良いです。
カバーの後ろ袖に皺、解説部分の2Pのみ僅少折れ跡あります。