ピューリタン時代の反動で放蕩に明け暮れる王制復古時代にあって、自らもその渦中に生きながら、一方で醒めた眼で世の中を痛烈に諷刺した詩人:ロチェスターの一生を、同時代人の日記、手紙、文学作品を随所に引用しながら、鮮かに浮彫りにする。単なる埋もれた詩人の再評価ではなく、〈神と悪魔〉という形而上の悩みを抱えたドストエフスキー的近代人としてのロチェスターの実像に迫る伝記文学の傑作であり、優れたグレアム・グリーン的〈小説〉ともなっている。(カバー裏より抜粋)
1931年から1934年にかけて執筆されたものですが、当時は引用されている詩文が猥雑であるという理由で出版されず、1974年になって初めて刊行されたそうです。
中央公論社 1986年 初版 定価1600円 全327頁 絶版
カバー付。
※カバー天地スレあります。中の状態は綺麗です。