作家志望のヴィルヘルム・マイスターは人間嫌いであることに悩む日々を過ごしている。そんな彼を母は旅に出るように促す。母が買った切符を手に乗り込んだハンブルグ行きの列車で、鼻血がとまらない老人と聾唖の少女との出会い、すれ違った列車に乗っていた女優テレーゼ・ファルナーに心奪われる。ボンで下車した3人は、テレーゼと再会。さらに詩作をしている青年ベルンハルトを加えた5人は、テレーゼの車で旅を続ける。
原作はドイツの文豪ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』。全八巻に及ぶ大作を、『ゴールキーパーの不安』の原作などでヴェンダースとは縁の深い作家ペーター・ハントケが大胆に脚色。舞台は18世紀末から現代に、演劇を目指す主人公は小説家志望に変わり、ゲーテの映画化というよりもハンケ自身の物語になっている。70年代ハントケ=ヴェンダースの共同作品三部作、そしてロード・ムービー三部作の二作目。ドイツを代表する名女優ハンナ・シグラの存在感よ!また、本作で映画デビューし、言葉を話さない少女を演じる、当時13歳のナスターシャ・キンスキーが鮮烈な存在感!可愛いのです☆
1975年 西ドイツ映画 カルチュア・パブリッシャーズ 税抜定価3800円
本編103分 言語:オリジナル・モノラル(ドイツ語)・日本語字幕
中古盤です。ジャケット:A 本体:A
★まわり道/FALSCHE BEWEGUNG★