キング・クリムゾンの1974年の7thアルバム(ライヴ盤を含めて)の邦題『暗黒の世界』です。前作『太陽と戦慄』はやはり驚異的な名作であったと思うのです。あの奇才天才パーカショニストのジェイミー・ミューアは僅か7ヶ月程の在籍ながら、バンド、殊にロバート・フリップに与えた影響は大きなものであったとこのアルバム構成を見ても想像できます。1.2曲目はスタジオ録音ですが、他はライヴ録音からの全8曲です。ライヴは1973年10月から11月のグラスゴー、アムステルダム、チューリッヒでの音源が収録されています。計算された緻密さと偶然性が見事に融合する瞬間というものは聴く者のみならず演奏しているアーティストたちにとってどんなに感動的だろう!と思います。インプロヴィゼーションの魅力は其処にありますね。そんなことも、キング・クリムゾンというバンドはアルバムに残して来られたわけです。しつこいようですが、このアルバム構成はやはりジェイミー・ミューアが脱退したことが大きいように思いますが素晴らしいです。個人的には特に美しい『TRIO』が好きです。
このCDは30周年記念としてリリースされたリマスター盤です。ケースには透明ステッカーとジャケット裏の下に「30TH ANNIVERSARY EDITION」と記載されています。また、ディスクはピンクベージュ色で、ライナーノーツもカラーで貴重な写真なども掲載されたものです。
【この作品のメンバー構成】
デヴィッド・クロス:David Cross Violin, Viola, Keyboards
ロバート・フリップ:Robert Fripp Guitar, Mellotron & Devices
ジョン・ウェットン:John Wetton Bass and Voice
ビル・ブラフォード:William Bruford Percussives
(クレジットがWilliam Brufordとなっています。またブラフォードとつい言ってしまいますが最近の表記にはビル・ブルフォードも多くなっています。)
Produced by King Crimson
Mastered By (24 Bit Remaster) - Robert Fripp , Simon Heyworth
1974年作品 2000年発売 UK盤 VIRGIN CDVKC6 【CD】 廃盤
30th Anniversary Edition 24Bit HDCD Remastered
盤質:S ジャケット:S
*新品同様ですが、ケースの右端に若干スレがあります。
【収録曲】
1. The Great Deceiver
2. Lament
3. We'll Let You Know
4. The Night Watch
5. Trio
6. The Mincer
7. Starless And Bible Black
8. Fracture